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障がい者である小池さんの死は過労死

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株式会社マツヤデンキに勤めていた心臓機能に障害がある労働者が2000年(平成12年)12月24日に死亡した事件について、最高裁判所(第一小法廷、宮川光治裁判長)は、2011年7月21日、国の上告受理申立を受理しない決定をしました。
これによって、小池さんの名古屋高等裁判所の勝訴判決が確定しました。

この判決について、業務の起因性を認めるために必要とされる相当因果関係の判断に際して、

①「憲法27条1項が『すべて国民は勤労の権利を有し、義務を負う。』と定め、国が身体障害者雇用促進法等により身体障害者の就労を積極的に援助し、企業もその協力を求められている時代にあっては、平均的労働者を基準とするのは誤りである」として、

②「少なくとも、身体障害者であることを前提として業務に従事させた場合に、その障害とされている基礎疾患が悪化して災害が発生した場合には、その業務起因性の判断基準は、当該労働者が基準となるというべきである」と判示し、明確に本人基準説に立っている。

憲法27条1項の勤労の権利を踏まえ、労働安全衛生法、障害者雇用促進法の趣旨を貫徹したもので、極めて高く評価できる。

と、この判決の意義が注目されています。

詳細は、弁護士法人「名古屋南部法律事務所」を。
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by inoken-kochi | 2011-12-28 17:55 | 判例紹介